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廃れ行く日本の風景 [長く生きてりゃ・・・]

★★★七草.jpg 

七草

新しい年も足早に進んできょうは五節句のひとつ人日(じんじつ)である。

ちかごろは日本の伝統家庭行事や風景が消えて、寂しい。


年の瀬の風物詩のひとつに障子張替があった。

各戸は縁側や庭、路地などに障子を出し、

一年の垢を洗い落とし、真っ新な障子紙に張り替えて正月を迎える。

自分が子供のころは一家総出で行われていたものだが、

時が移り、家の構造に障子そのものがなくなってきたためか

都心でこの光景はほとんど見られなくなった。

わが家の障子張替は次のようなものだった。

子供たちにとって、この時だけは思い切って障子紙をバリバリと

破ける楽しみがあった。

バケツの水に浸した雑巾で長姉は

障子の桟にこびりついた汚れをふき取り、糊をはがす。

七輪に掛けられた鍋で糊を作るのは次兄、

あねさん被りに割烹着姿の母は、

真っ白な巻紙(障子紙)を手際よく左から右へ、

下から上へと順に張ってゆく。

これを真似て二番目の姉が上から下へと張りはじめると

「ダメダメ!」と母に叱られる。

紙が重なった部分が剥がれてくると、ここに埃がたまるからである。

出来上がった障子をもとの位置にはめ込むのは

父と長兄の役目だった。

家父長のもとに家族は一つに纏まり共同作業のなかで、

子は親からごく自然に生活の知恵を学んだものだ。


昨日、映画『この世界の片隅に・・』を観た。

戦時中、不器用ながら懸命に生きる少女とその家族の

日常生活を描いたアニメーション映画だ。

このなかに食糧不足から、

薺(ナズナ)、タンポポ、ハコベやスギナを採って

お粥のなかに入れて食べるシーンがあった。

戦時中は毎日の食材が

路傍や田畑にごく自然に生えていた雑草を食って

命をつないだ時代だった。

観客は年配者が多い。

この映画の評価が高い原因は、それぞれの「むかし」が

よみがえってくるからだろうか?

S★ザルなかの七草のコピー.jpg

S★今朝の七草粥.JPG


今朝の七草粥は、

ノスタルジックな気分にさせられた。

[サッカー]

[語彙注釈]
五節句とは:毎年五度の節句をいう。①正月7日が人日(じんじつ)=七草、②3月3日が上巳(じょうし)=桃の節句・ひな祭り、③5月5日が端午(たんご)=男子の節句、④7月7日が七夕・星祭り、⑤9月9日が重陽(ちょうよう)=菊の節句の五つをいう。

七草とは:芹(セリ)、薺(ナズナ=ぺんぺん草)、御形(ゴギョウ=ハハコグサ)、蘩蔞(ハコベ)、仏座(ホトケノザ)、菘(スズナ=蕪の別称)蘿蔔(スズシロ=大根の別称)
                        


タグ:七草粥
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コメント 18

g_g

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
by g_g (2017-01-07 18:40) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

障子張替・・・やりましたね~、子供の頃に。。
お手伝いした記憶があります。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-01-07 18:47) 

侘び助

我が家の七草粥は・・・菜園の四草でした。
(水菜・真菜・花菜・春菊・七草にほど遠い・・・お笑い草)
by 侘び助 (2017-01-07 20:38) 

よしころん

暁烏 英さん、今年もよろしくお願いいたします♪
張り替える前の障子を遠慮なくブス!ブス!指をさすのが楽しかったです^^
by よしころん (2017-01-07 21:06) 

夏炉冬扇

七草かゆさきほど頂きました。
感謝です。
by 夏炉冬扇 (2017-01-07 21:12) 

green_blue_sky

小さいころは年末大掃除で畳をたたいたり、餅つきが盛んでしたね。
年始は、凧揚げなど・・・いろいろな風物詩が今は消えていきます。
障子の張替、小さいことは得意でした(^_^;)
by green_blue_sky (2017-01-07 21:29) 

よしころん

暁烏 英さん、こんばんは。
コメントありがとうございました。
ご指摘は「とみやま水仙遊歩道」のことでしょうか?
こちらは確かに富山の近くにある水仙郷ですが、読み方は「とみやま」で間違いないと思います。
https://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kanihp/info.asp?uid=1356
今拝見したばかりで過去に富山に登った際の記事には遡れていませんが、のちほど確認してルビが間違っていれな訂正させていただきます。
いつも拝読いただきありがとうございます♪
by よしころん (2017-01-08 19:09) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

よしころんさん
失礼しました。山の名ではなく水仙ロードの名は、「とみやま」なんですね。余計なことを書き失礼しました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-01-08 23:03) 

ナツパパ

ご挨拶が遅れてしまいました。
本年もどうぞよろしくお願いします。
わが家でも七草がゆ愉しみました。
by ナツパパ (2017-01-09 16:11) 

mimimomo

おはようございます^^
今の我が家ではほとんどこう言う行事は廃れていますね。
もっとも我が実家でもあまりやらなかったような・・・
余計なことかも知れませんが、最初の絵のホトケノザは違います。
ホトケノザは別名コオニタビラコのことでキク科の植物です。
by mimimomo (2017-01-11 06:25) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

mimimomo さん
ご指摘ありがとうございました。そのとおりです。写真をはめ込むときいつものうっかりで、食えないほうのホトケノザを入れてしまいました。
実際に食べたザルの写真には、正しくコオニタビラコが入っています。
 さっそく絵を差し替えました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-01-11 16:37) 

ヤッペママ

障子の張り替えや畳のたたく音が思い出の中に。
by ヤッペママ (2017-01-11 20:51) 

クラフト親父

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

今日は墨絵の教室に突然押しかけて済みませんでした。
私のごく身近でやっていたので驚きました。
皆さん和気あいあいで絵を描き、楽しそうでした。

by クラフト親父 (2017-01-11 20:57) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

クラフト親父さん
家族的でにぎやかなのがうちの教室の特徴です。あれから描き始めたので・静まり返りましたよ。
貴兄は仕事柄、設計図やパースを長年描いてきたから、絵はその延長、墨絵に挑戦しませんか?
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-01-11 22:32) 

美美

昔はよく障子の張替えを手伝わされたものです。
おかげで今は一人で出来ますから^^;
今年は連休もあり七草粥は食べずに終わってしまいました。
ご挨拶遅れましたが今年もどうぞよろしくお願い致します。
by 美美 (2017-01-12 18:21) 

saia

「この世界の片隅に」、先週遅ればせながら観に行きました!
現代では考えられない生活ですが、なぜかどこか懐かしい気持ちにさせられました。
主人公がもう絵を描けなくなってしまったことを嘆くシーンでは涙が出そうになってしまいました。

by saia (2017-03-10 21:46) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

saiaさん
ぼくらの子供のころは、みんなこんな生活ですよ。ぼくも焼夷弾で黒こげになるところを間一髪で助かっています。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-03-10 22:43) 

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