So-net無料ブログ作成

真珠湾攻撃の日に考えたこと [長く生きてりゃ・・・]

明日は、75年前旧日本海軍が米ハワイの真珠湾を奇襲した日です。
日米戦争が始まった日です。 

 読売新聞 真珠湾攻撃記事.jpg

朝日新聞 真珠湾攻撃記事.jpg

戦争は勝っても負けても人間の肉体と心を傷つけます。
安倍首相が現役首相として初めて慰霊のため真珠湾を訪問するとのこと。
敵味方の、指導者と戦士が戦争犠牲者を悼み、過去に折り合いをつけ、
平和を誓うことはいいことです。

 1IMG_7550.JPG

兵士の体内に食い込んだ弾丸を取り除く 衛生兵の手術 (等身大ジオラマ)
前線では麻酔薬がなく、苦痛にあえぐ兵士の顔が痛々しい。

その記念日を前にしての心象日記を続き欄に記します。

◆◆◆

今の日本の大学生のなかには、真珠湾の場所が三重県だ
と思っている者がいるとのこと。嘆かわしい。
若者たちはスマホのゲームに夢中で、
悲惨な戦争の歴史を学ぼうとしないのか。

3.JPG

戦争を体験した者が少なくなってきたためか、
いま大戦前の不可解な現象が世界のあちこちで始まっている。
ポピュリズム(大衆迎合主義)やナショナリズム(国家主義)の台頭である。
これに気づかないノンポリをみると腹立たしくなる。
いま多くの国々の国民意識が、ナチス創成期のドイツ民衆の真理と実によく似ている。
本を読むのが好きでなかったら、
ちかくのレンタルビデオ店で1943年製作ドイツ映画『意志の勝利』を見るといい。
同年9月4日から6日間ドイツ・ニュルンベルクで行われた
国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP、ナチ党)の第6回党大会記録映画だ。
監督は女性でヒトラーが直接依頼したレニ・リーフェンシュタール。
この映画は、いまだにドイツでは上映禁止という代物。
この撮影時点では、まだドイツ全政党の30%しか党員がいなかったというのに、
狂信的集団がすでに形成されていて、
その壮大さに圧倒される。
市民を巻き込む演出が誠に巧妙で不気味に映る。
支持政党なしのノンポリ・ドイツ民が、
付和雷同というのか大勢順応というのか無意識に独裁者の計略に
洗脳されていく過程が見事に描かれている。
北朝鮮もこの手法を真似しているのは周知のとおりだが、
米国トランプ次期大統領のデマゴーグに乗せられた
支持者たちも実によく似ている。

日本の某大学でこの映画を前置き無しで放映し、学生に感想を問うたら、
大多数の若者が「安倍総理にこのように国民を引っ張って行ってほしい!」
と応えたそうだ。
 戦争を知らない世代が増え、政治に無関心な国民が増えると、
こういったカリスマ的人物待望論が沸き起こる。
歴史は繰り返すというが、これは世界に共通する人間の業ではないかと、
考えさせられる。

◆ 

平和を維持するためには、戦争体験者が、その悲惨さを後世の人たちに
語り伝えて(承継して)ゆかねばならない。
この理念から生まれたのが
東京九段下にある国立の「しょうけい館」である。

IMG.jpg

1-1IMG_7553.JPG

自分は戦争中に生まれたので、戦後の社会状況がどのようであったか
おぼろげながら知っている。
白衣を着、戦闘帽をかぶった片手や片足のない傷痍軍人が
アコーデオンやハーモニカを吹きながら物乞いをする姿を何度も見た。
この「しょうけい館」には、戦争で負傷した傷痍軍人が、
占領軍に「再軍備の危険性がある」という理由で
軍人恩給制度を強制的に廃止されたため、
健常者でさえ生きるのに必死だった時代に
辛酸をなめながら生きぬいた数々の遺品や写真が収められている。
かの有名な漫画家・水木しげるさんも片手を失って街頭に立ったことがある
 という記録もおさ
められている。

IMG-3.jpg


是非、靖国神社や九段会館、武道館等へ行った折に立ち寄ってほしいところだ。
そしてこの機会に平和とは何かを深く自身に問いかけてみてはどうか。

[サッカー]

<後記>

 13年前まで毎年成人の日の恒例としてNHKの『青年の主張コンクール』という催しがありました。
しかし、「老人の主張」という番組は昔も今もありません。
老人の話には夢や希望、未来がないからでしょうか・・・?
 ぼくは違うと思います。
若者のなかにも夢や希望、自分の路線を組み立てられない者が数多くいます。
その理由を問うと多くが大人や社会のせいにする若者が多い。
「自分の努力で自分の道を切り開くんだ」という強い意志が見受けられません。
そんななかできょうの自分のblogは、まさしく「老人の主張」です。
歴史を学べという若者への助言です。
年寄りは煮干しやコンブ・干しシイタケです。
干物は枯れても味があります。
それは長い人生経験があるからです。

[スペード]


タグ:戦争と平和
nice!(72)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 72

コメント 10

ぼんぼちぼちぼち

意思の勝利は、是非とも観ておきたい映画でやすね。
あっしも過去記事で感想書いてやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2016-12-08 11:24) 

saia

正に、こちらにいると今がちょうどこの記録映画が撮られた時期に匹敵するような空気が流れていると見聞きします。
せっかく築き上げたEUもこのままでは崩壊してしまう懸念があるとも。
日々目や耳に入ってくるニュースによって、世界の紛争の事実と人々の不安の大きさを日本にいるよりも生々しく感じられます。
「意志の勝利」は、こちらの歴史博物館でその一部を使った資料フィルムとして何度か観ましたが、狂気の世界へと巻き込まれていく不気味さは毎回衝撃を受けます。
ダッハウ強制収容所もそうですが、私も「平和とは何かを深く自身に問いかける」場所に行くのは必要なことだと思っています。

by saia (2016-12-08 17:02) 

夏炉冬扇

こういうところがあるんですね。知りませんでした。
by 夏炉冬扇 (2016-12-08 18:41) 

Jetstream

平和への願いと高邁なるご意見もっともです。 歴史を忘れ学ばず、同じ過ちを繰り返すんでしょう。 仰るように、今はナショナリズムが台頭し、危うさを感じない国民が多いのが現状です。 私はJもM党も嫌いな”無党派”です。 戦前の例ように日本は転がりだすと自制がきかない国民です、右に行っても左に行っても奈落の底。 せめてどちらへも行き過ぎないようバランス感覚で投票行動をしなければならないのは悲しいことです。 ABさんの真珠湾訪問と、日頃の好戦的姿勢・態度には違和感を感じますが・・・
by Jetstream (2016-12-08 21:03) 

ヤッペママ

挑戦中の川鵜と鷺の水墨画が出来あがりましたら
拝見させて下さい。

by ヤッペママ (2016-12-14 22:45) 

旅爺さん

おはよう御座います。
戦後70年も過ぎると若者はゲーム感覚で戦争の本当の怖さを知らなさすぎますね。
by 旅爺さん (2016-12-15 10:11) 

tsun

人が入れ替われば、価値観など何もかも変わってしまいますよね。
私はまだ空襲の怖さなど親から聞かされ、傷痍軍人も見てきている年代です。
しかし、例に漏れず我子供たちはスマホやPCゲームに明け暮れています。
by tsun (2016-12-15 10:55) 

チャー

衝撃的な写真ですよね
でも これが戦争 綺麗ごとでは語れません
語り続けていく事は 大切だと思います
忘れてはいけない 大切なことだと思います
戦争をゲームでプレイ・・・
経験なさった方には いたたまれない事だと思います
by チャー (2016-12-15 18:53) 

yoko-minato

戦争を繰り返さないためにも若者には
モット学んでほしいですよね。
戦争は悲惨なだけです。


by yoko-minato (2016-12-16 04:54) 

DANKAI_Gen

真珠湾が三重県にあるという輩がいるとは信じられないようなことですが、笑って看過できないことですね。
戦後、人々は失われたものを取り返すために必死で這い上がって、築いた現在の日本を、いま知らない、知っているが歪曲しての解釈の上に徐々に破壊しようとしているのを感じることが多々ある。
by DANKAI_Gen (2016-12-26 17:16) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0